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コラム

ダイエットの秘訣は肝トレ!?

概要

最近は肝の機能を高めることが重要だとして『肝トレ』という言葉が流行ってきています。 特にダイエット界隈で用いられることが多いようです。 多くの人は、「肝臓とダイエットに関係なんてあるの!?」と思っていると思います。 みなさんはダイエットのためには筋肉を増やすことが重要であるということに異論はないと思います。 『筋肉をつけると基礎代謝が高くなるので太りにくくなる』という事実はもはや全国民共通で理解していると思います。 ここで衝撃の事実を言います。 実は肝臓は筋肉よりも基礎代謝が高い臓器なんです! 臓器ごとの基礎代謝量は肝臓>脳>筋肉>腎臓>心臓という順番なんです。 これは衝撃的ではないですか? つまり、筋肉を増やす前に肝臓の機能を高めた方が痩せやすいカラダをつくることができるということです。 実際に筆者の指導経験でも、肝機能を高めるようになってから体重の減りがスムーズになった人が多いです。 そこで、今回はダイエットの要とも言える『肝機能の高め方』を解説していきます。

肝機能の高め方①:砂糖を取り除く

肝臓の機能を最も低下させてしまうものは『砂糖』になります。 みなさんはなぜ砂糖が肝臓に悪いのか分かりますか? 砂糖はグルコース50%とフルクトース50%で構成されています。 実はこのフルクトースは肝臓でのみ代謝されるので、大量に摂取すると肝臓に負担をかけてしまうのです。 そして、砂糖は現代社会において無意識に大量に摂取できてしまいます。 例えば、お菓子や炭酸飲料、外食などで気づかずに大量に摂取してしまっています。 特に危険なのは砂糖が含まれている飲料で、あの黒いシュワシュワの炭酸飲料には角砂糖16個分の砂糖が含まれています。 考えるだけでも恐ろしいですよね! 肝機能が低下している人は気づかずに砂糖を無意識に摂取してしまっているので、ぜひ1日の砂糖の摂取量を見直してみてください。

肝機能の高め方②:アルコール代謝を高める

肝臓の天敵はアルコールです。これはみなさんご存知だと思います。 しかし、現実ではお酒を完全にやめるというのは難しいと思います。 そこで今回はお酒をやめるのではなく、アルコールの代謝を高めるといった別の視点を解説していこうと思います。 アルコールが肝機能を低下させてしまう原因として、アルコールの代謝物質である『アセトアルデヒド』があります。 このアセトアルデヒドは肝細胞にダメージを与えて、肝機能を低下させてしまいます。 そのため、アルコール代謝を高めてアセトアルデヒドの排出を促すことができれば、完全とは言わないまでも、アルコールによる肝機能低下を抑制することができます。 では、そのアルコール代謝に重要な栄養素は何でしょうか? 特に重要になってくるのは『ナイアシン』と『亜鉛』にあります。 実際に研究でもナイアシンと亜鉛を摂取することでアルコール代謝が高まることが報告されています。(※1) しかし、これらの栄養素はアルコールを飲むと消費されるのに加えて、通常の人でも不足している傾向があります。 そのため、サプリメントで摂取することが重要になります。 おすすめのサプリメントは下のリンクから参照ください。 ぜひ、お酒を飲みながら痩せたいという人はチェックしてみてください!

肝機能を高め方③:グルタチオンを増やす

専門用語が出てきて眠くなった人もいると思いますが、分かりやすく説明するので安心してください! グルタチオンとは肝臓で機能する抗酸化酵素になります。 簡単に説明すると、肝臓のデトックス機能を高める酵素になります。 この酵素を活性化することが肝機能を高めることに繋がります。 では、この肝臓におけるグルタチオンはどのように活性化すればよいのでしょうか? 最も有効なのが『シリマリン』という栄養素を摂取することです。 実際に数々の研究において、シリマリンがグルタチオンを増やすことが報告されています。 (※2)(※3) では、このグルタチオンを増やすシリマリンはどのように摂取すればよいのでしょうか? 十分なグルタチオン濃度を増やすためにはサプリメントで高容量摂取する必要があります。 そのため、おすすめのグルタチオンが含まれるサプリメントは下のリンクからチェックしてみてください! ぜひ今回のコラムを参考にしてあなたの肝トレに生かしていただければ幸いです。

参考文献

(※1)Mackus M, Loo AJV, Garssen J, Kraneveld AD, Scholey A, Verster JC. The Role of Alcohol Metabolism in the Pathology of Alcohol Hangover. J Clin Med. 2020 Oct 25;9(11):3421. doi: 10.3390/jcm9113421. PMID: 33113870; PMCID: PMC7692803. (※2)"Silymarin attenuates the oxidative stress and mitochondrial dysfunction in quinolinic acid induced Huntington's disease in rats" by Rana P, Khan AR, in "Drug Chem Toxicol", 2020. (※3)"Effects of silymarin on oxidative stress and cholestasis markers in bile duct ligated rats" by Ninsontia C, Pongjit K, Chaotham C, Chanvorachote P. in "Pharm Biol", 2013.

【監修】
Dr.トレーニング CEO 山口元紀



【活動内容】
世界3大ミスコン公式トレーナー歴任
Dr.ストレッチ 技術監修
海外研修(アメリカやスペインのプロスポーツチーム帯同)

【職歴(インターン含む)】
Boston Red Sox
Tampa Bay Rays
KC Royals

【学歴】
日本大学文理学部体育学科(学士号)
Texas Tech University Health Sciences Center Athletic Training(修士号)

【資格】
NATA-ATC(全米アスレティックトレーナーズ協会認定トレーナー)
NASM-PES(全米スポーツ医学協会認定パフォーマンス向上スペシャリスト)
PRI Myokinematic Restoration
PRI Plelvic Restoration
IASTM(Instrument Assisted Soft Tissue Mobilization)
NKT(Neuro Kinetic Therapy)
SFMA(Selective Functional Movement Assessment)
BTS(Barefoot Training Specialist)
SMBA (Spinal Movement and Breathing Assessment)
保健体育科教員免許

山口元紀ブログ🔻
https://drtraining.jp/blog/

 

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