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トマトは最強のサプリメント!?

コラムをご覧いただきありがとうございます。
Dr.トレーニングサプリメント開発担当の豊田浩史です。

私は日本人の多くが予防にお金をかけず、治療にお金をかけることに強い疑問を持っております。
つまり、薬に頼りすぎているということです。
病気は外的要因などありますが、根本は普段の栄養摂取が大きく関係しています。
また、現在主流の西洋医学は現代人に栄養失調はないと決めつけている傾向があります。
このような流れを変えたいと思い、現在トレーニング指導やサプリメント開発に携わっています。
少し難しい内容もあると思いますが、健康のまま人生を全うしたい人は是非ご覧いただけたら幸いです。

今回は「トマトとダイエットの関係性」について解説していきます。
ダイエットなどで食生活を変える時、多くの人は何かマイナスすることを考えると思います。
今まで長年食べてきた量や嗜好品(お菓子など)をいきなり減らすのは精神的ストレスがかかるものです。
しかし、何かをプラスするのはどうでしょうか?
普段の食事に加えるだけなら精神的なストレスはほとんどかからない思います。そこで筆者がダイエットや健康的な食生活に変化させたい時におすすめする食材がトマトです。

トマトとダイエット

トマトはダイエットにとても効果的です。
理由はトマトに含まれる「オスモチン」がAMPKを活性化するためです。
恐らく何を言っているのか分からないと思いますから詳しく解説していきます。

AMPKとは体内のエネルギー装置のスイッチのようなもので、活性化するとATP(エネルギー)合成か促進されます。
つまり、カロリー消費が増大するということです。

APMKを活性化する方法は運動やαリポ酸、アルギニンなどがあります。 また、AMPKを活性化するものとしてアディポサイトカインがあります。
これは脂肪細胞から分泌される物質です。
アルギニンはこのアディポサイトカインの分泌を促進してAMPKを活性化します。

トマトに含まれるオスモチンはこのアディポサイトカイン以上にAMPKを活性化させると言われています。
まだまだ、研究は進むと考えれらますが確実にオスモチンにもAMPKを活性化させる効果はあるようです。(※1)

アルギニンやαリポ酸を摂取するとなるとサプリメントがほぼ確実に必要となりますが、オスモチンならトマトジュースを飲むだけで摂取可能です。
取り組みやすさの面でもトマトに軍配が上がりそうです。

トマトと抗酸化作用

トマトやスイカには「リコピン」が含まれています。
特に栄養に詳しくない人でも聞いたことがあるのではないでしょうか?

リコピンは活性酸素の一種である「一重項酸素」の消去します。
日焼けによる障害は主に一重項酸素によって引き起こされます。

また、リコピンは心疾患のリスクを14%、脳卒中を26%、死亡率を37%減少させることがメタ分析で明らかになっています。(※2)

さらに、リコピンは前立腺がんを減少させるのにも効果的で有名です。 リコピンは脂溶性ですのでオリーブオイルなどと共に摂取すると吸収率が上がります。

まとめ

・トマトに含まれるオスモチンはダイエットを促進する効果がある。
・トマトに含まれるリコピンは活性酸素除去や死亡率を下げる。
・リコピンは前立腺がんを減少させる。

トマトジュースを飲むだけでこのような恩恵が受けられるなら、こんなに嬉しいことはありません。
ここまで紹介しておきながら筆者はトマトが苦手です。(トマトジュース飲めます、、)

おすすめの量はトマトジュースを朝と晩に300mlずつ飲めば十分です。 是非今日からの食生活にトマトをプラスしてみてください!

参考文献

(※1)Shah SA, Yoon GH, Chung SS, Abid MN, Kim TH, Lee HY, Kim MO. Novel osmotin inhibits SREBP2 via the AdipoR1/AMPK/SIRT1 pathway to improve Alzheimer's disease neuropathological deficits. Mol Psychiatry. 2017 Mar;22(3):407-416. doi: 10.1038/mp.2016.23. Epub 2016 Mar 22. PMID: 27001618; PMCID: PMC5322276.
(※2)Cheng HM, Koutsidis G, Lodge JK, Ashor AW, Siervo M, Lara J. Lycopene and tomato and risk of cardiovascular diseases: A systematic review and meta-analysis of epidemiological evidence. Crit Rev Food Sci Nutr. 2019;59(1):141-158. doi: 10.1080/10408398.2017.1362630. Epub 2017 Sep 25. PMID: 28799780.

 

[筆者]  Dr.トレーニングプラス 開発担当
豊田浩史

保有資格
・ADIDAS FUNCTIONAL TRAINER[監修] 


【監修】
株式会社Drトレーニング代表取締役 山口元紀

保有資格
・BOC ATC (全米アスレティックトレーナーズ協会認定トレーナー)
・NASM-PES (全米スポーツ医学協会認定パフォーマンス向上スペシャリスト) ・PRI Myokinematic Restoration
・PRI Plelvic Restoration
・IASTM
・NKT
・SFMA
・BTS ・保健体育科教員免許 経歴
・元レッドソックス アスレティックトレーナー
・FUBIC 外部取締役
・ミス・ワールドジャパン公式トレーナー

 

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