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コラム

炎症はあなたのカラダを破壊する

コラムをご覧いただきありがとうございます。
Dr.トレーニングサプリメント開発担当の豊田浩史です。
私は日本人の多くが予防にお金をかけず、治療にお金をかけることに強い疑問を持っております。
つまり、薬に頼りすぎているということです。
病気は外的要因などありますが、根本は普段の栄養摂取が大きく関係しています。
また、現在主流の西洋医学は現代人に栄養失調はないと決めつけている傾向があります。
このような流れを変えたいと思い、現在トレーニング指導やサプリメント開発に携わっています。
少し難しい内容もあると思いますが、健康のまま人生を全うしたい人は是非ご覧いただけたら幸いです。

あなたの体は燃えている

炎症は痛みの原因と理解している方がほとんどだと思います。
虫刺されによる赤み、熱、晴れ、喉の痛みや怪我による痛み、これらは全て炎症の共通の症状です。
こららは体にすぐに現れるのでとても分かりやすいと思います。 ただこの理解だけではかなりアバウトです。
炎症は痛みだけではなく、想像もつかないほど病気のプロセスに関係しているのです。

炎症は体の回復に重要なはたらきで、免疫活動を傷口や感染箇所に集めるためのものです。
しかし、炎症が長引き、体内に深く残れば他の病気を誘発してしまうのです。
炎症を引き起こすものとしては、感染病や肥満、糖尿病、がん、うつ病、自閉症、喘息、アルツハイマー、冠動脈疾患などです。

例えば、アルツハイマー病の人は脳内で炎症が起こっていることは気づかないでしょう。
それは、痛みや腫れなどの基本的な炎症を特徴が見られないからでしょう。
また、脳自体には痛覚受容器がなく、自分自身が炎症を起こしていても分からないのです。
しかし、主観的に分からなくてもアルツハイマー病の人は「炎症マーカー」と呼ばれる、体内で炎症が起こっている時に発生する化学物質が増加していることが分かっています。

炎症マーカーとしてよく知られているものとして、サイトカインがあります。
これは細胞が放出するタンパク質で、他の細胞の働きに影響し、炎症を進む過程で重要なものです。
サイトカインで特に炎症マーカーとして用いられるのが腫瘍壊死因子アルファー(TNF-αです。
アルツハイマー病の患者はこのTNF-αが顕著に増加してると分かっています。

つまり、自分では炎症を感じていないが、確実に炎症が起こりあなたの体を蝕んでいることが科学的に分かる。
逆に、このTNF-αを抑えることでアルツハイマー病を抑えることができるされています。(※1)
このようなことから、現在はこのTNF-αを強力に抑え込む薬の開発に多くの資金が割かれています。

ここまで読んだ方は、炎症を抑える方法を知りたいと渇望していることでしょう。 次の項では、日常生活から炎症を抑える方法について解説していきます。

体の炎を鎮めよう

炎症を抑える方法はたくさんありますが、最低限行って欲しい2つのこと紹介します。


〜抗酸化物質を摂取せよ〜

酸化ストレスが炎症を起こすことはご存知でしょう。
酸化ストレスが多くの慢性病に関係していることが分かっています。(※2)
酸化ストレスには身体的なストレスと精神的なストレスから生まれます。
例えば、普段からストレスを抱えている人はそうでない人に比べて炎症を多く引き起こしいることになります。
酸化ストレスをから体を守る栄養素はたくさんありますが、最低限摂取して欲しいものは「ビタミンC」「ビタミンE」になります。
ビタミンCは3g以上、ビタミンEは200IU以上摂取しましょう!


〜血糖値を上げすぎない〜

血糖値の過度な上昇は、糖化反応を引き起こし血流中に炎症引き起こします。
糖化反応とは、血流に余った過剰な糖がタンパク質や脂質を結びつき、上手く機能しない奇形の分子になることです。
糖化反応でできた糖タンパクは「終末糖化産物(AGEs)」と呼ばれます。
体はこのAGEsを異物と認識して炎症を引き起こします。
つまり、血糖値を上げすぎなければこの糖化は最小限に抑えることができます。 対策方法としては、GI値の低いもの食べる、食物繊維と一緒に食べる、糖質の摂取量を減らす、βアラニンを摂取するなどです。
特に炭水化物摂取量が多い日本人はこの糖化は要注意です!


最後まで読んでいただきありがとうございます。
この2つを行えば、炎症を大幅に軽減することができるでしょう。
「健康は新時代の富」 健康な身体があってこその幸せな人生を送ることができます。
これからも栄養で健康をサポートする知識を発信していきますのでお楽しみに!

参考文献

(※1)Paouri E, Tzara O, Zenelak S, Georgopoulos S. Genetic Deletion of Tumor Necrosis Factor-α Attenuates Amyloid-β Production and Decreases Amyloid Plaque Formation and Glial Response in the 5XFAD Model of Alzheimer's Disease. J Alzheimers Dis. 2017;60(1):165-181. doi: 10.3233/JAD-170065. PMID: 28826177.
(※2)Biswas SK. Does the Interdependence between Oxidative Stress and Inflammation Explain the Antioxidant Paradox? Oxid Med Cell Longev. 2016;2016:5698931. doi: 10.1155/2016/5698931. Epub 2016 Jan 5. PMID: 26881031; PMCID: PMC4736408.




[筆者] Dr.トレーニングサプリメント開発担当 豊田 浩史
保有資格
・ADIDAS FUNCTIONAL TRAINER

[監修] 株式会社Drトレーニング代表取締役  山口元紀
保有資格
・BOC ATC (全米アスレティックトレーナーズ協会認定トレーナー) ・NASM-PES (全米スポーツ医学協会認定パフォーマンス向上スペシャリスト)
・PRI Myokinematic Restoration ・PRI Plelvic Restoration
・IASTM
・NKT
・SFMA
・BTS ・保健体育科教員免許 経歴
・元レッドソックス アスレティックトレーナー
・FUBIC 外部取締役
・ミス・ワールドジャパン公式トレーナー

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