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【Dr.Protein】プロテインを飲むと骨折をしなくなる?

コラムをご覧いただきありがとうございます。
Dr.トレーニングサプリメント開発担当の豊田浩史です。


私は日本人の多くが予防にお金をかけず、治療にお金をかけることに強い疑問を持っております。
つまり、薬に頼りすぎているということです。
病気は外的要因などありますが、根本は普段の栄養摂取が大きく関係しています。
また、現在主流の西洋医学は現代人に栄養失調はないと決めつけている傾向があります。
このような流れを変えたいと思い、現在トレーニング指導やサプリメント開発に携わっています。
少し難しい内容もあると思いますが、健康のまま人生を全うしたい人は是非ご覧いただけたら幸いです。

概要

・タンパク質摂取量が少ないと骨折のリスクが低下する
・骨は主にコラーゲンとミネラルで構成されている
・コラーゲンはタンパク質からできている

今回は「タンパク質量と骨折のリスク」について解説していこうと思います。

骨折は一般の人からアスリートまで非常に馴染み深い怪我です。
特に高齢になってからの骨折はその後のQOLを大きく変化させてしまうケースが非常に多いです。
骨を強化して一生もののカラダづくりをしていきましょう。

プロテインは認知症を防ぐ

結論から述べると、タンパク質の摂取量が少ないと骨折のリスクが増加することが分かっています。

高齢者の男性と女性を対象にした研究で、タンパク質摂取量の低下は大腿骨および脊椎部位の骨量減少と有意に関連していることが報告されています。(※1)

また、動物性タンパク質の摂取量の割合が少ないことも、骨密度低下に関連していました。

なぜタンパク質と骨密度が関連しているのでしょうか? 「骨はカルシウムじゃないの?」とこんな声も飛んできそうです。

実は骨は主にコラーゲンとミネラルで構成されているのです。
割合としてはコラーゲンとカルシウムやマグネシウムなどのミネラルは半分ずつとなっています。

ちなみにコラーゲンはタンパク質です。

骨を鉄筋コンクリートに例えるならば、鉄筋がコラーゲン、コンクリートはコンクリートがミネラルというイメージです。
つまり、カルシウムやマグネシウムなどのミネラルばかり摂取しているとコンクリートは丈夫になりますが、それを支える鉄筋が脆くなるため骨としての強度は低くなるのです。

家を決めるときに、不動屋さんに「この物件は鉄筋コンクリートだったのですが、最近鉄筋をとってしまったようです。」と言われた物件に住みたいでしょうか?(実際そんなものはありませんが、、、笑)
つまり、タンパク質を摂取量が少ないということは、このくらい危険なことであるというわけです。

このコラムを読まれている方はトレーニングされている方が多いと思います。
トレーニングをしている人が摂取すべきタンパク質摂取量は体重×1.6gです。(※2)

日本人のタンパク質摂取量はおおよそ50〜60g前後ですので、タンパク質が足りていないのが現状です。
そのため、プロテインやEAAなどのアミノ酸から追加で摂取することを筆者は推奨しています。

参考文献

(※1)Hannan MT, Tucker KL, Dawson-Hughes B, Cupples LA, Felson DT, Kiel DP. Effect of dietary protein on bone loss in elderly men and women: the Framingham Osteoporosis Study. J Bone Miner Res. 2000 Dec;15(12):2504-12. doi: 10.1359/jbmr.2000.15.12.2504. PMID: 11127216.
(※2)Morton RW, Murphy KT, McKellar SR, Schoenfeld BJ, Henselmans M, Helms E, Aragon AA, Devries MC, Banfield L, Krieger JW, Phillips SM. A systematic review, meta-analysis and meta-regression of the effect of protein supplementation on resistance training-induced gains in muscle mass and strength in healthy adults. Br J Sports Med. 2018 Mar;52(6):376-384. doi: 10.1136/bjsports-2017-097608. Epub 2017 Jul 11. Erratum in: Br J Sports Med. 2020 Oct;54(19):e7. PMID: 28698222; PMCID: PMC5867436.

[筆者]  Dr.トレーニングプラス 開発担当 豊田浩史
【保有資格】
・ADIDAS FUNCTIONAL TRAINER

【監修】
Dr.トレーニング CEO 山口元紀



【活動内容】
世界3大ミスコン公式トレーナー歴任
Dr.ストレッチ 技術監修
海外研修(アメリカやスペインのプロスポーツチーム帯同)

【職歴(インターン含む)】
Boston Red Sox
Tampa Bay Rays
KC Royals

【学歴】
日本大学文理学部体育学科(学士号)
Texas Tech University Health Sciences Center Athletic Training(修士号)

【資格】
NATA-ATC(全米アスレティックトレーナーズ協会認定トレーナー)
NASM-PES(全米スポーツ医学協会認定パフォーマンス向上スペシャリスト)
PRI Myokinematic Restoration
PRI Plelvic Restoration
IASTM(Instrument Assisted Soft Tissue Mobilization)
NKT(Neuro Kinetic Therapy)
SFMA(Selective Functional Movement Assessment)
BTS(Barefoot Training Specialist)
SMBA (Spinal Movement and Breathing Assessment)
保健体育科教員免許

山口元紀ブログ🔻
https://drtraining.jp/blog/

 

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